招き猫の手はどっちの手を挙げている?
幸運や金運を招くと言われている招き猫。
もともと猫はネズミを駆除するため、農作物の収穫を上げてくれることから商売繁盛につながるといわれてきました。
そこから発展し、現在ではお店などでも飾られています。
しかし、よく見ると招き猫には右手を上げているものや、左手を上げているものもあります。
これは一体どっちが正しいのでしょうか。
右手と左手にはそれぞれの意味がある。
右手と左手にはそれぞれの意味があります。
右手を上げているのはオス猫で、金運を招くといわれています。
これは、オス猫の方が活発で行動的と考えられており、よくネズミを狩る=収穫物が上がると考えられていたためです。
(実際は、オスとメスで行動量の差はあまりないようです。)
一方、左手を上げているのは一般的にメス猫であり、お客さんを招く(千客万来)に効果があるといわれています。
メス猫は甘え上手で上手に人を招くと考えられていたと言う説があります。
また、時々両手を挙げている招き猫も見かけます。
これは右手の金運と、左手の千客万来両方を招くと考えられています。
より幸運を招く「招き猫」とは?
招き猫の中でもより幸運を招くといわれている種類があります。
それは、三毛猫と左右の目の色が違う招き猫です。
三毛猫はとっても珍しい種類。
日本では多く見かける三毛猫ですが、海外ではとても数が少なく猫の割合の中ではかなり少ない種類なのです。
また、左右の目の色が違う猫もとても珍しい種類。
これはオッドアイといわれ白猫の中の20%程度の割合といわれています。
このように三毛猫やオッドアイの猫は希少性が高いことから、招き猫の場合でもより幸運を招くとされています。
招き猫は猫が顔を洗うしぐさ?
もともと、招き猫が幸運とされたのは下記のような説があります。
招き猫が幸運の象徴とされるのはいくつかの説があります。
その中でも代表的なのは豪徳寺のお話。
江戸時代、彦根藩主の井伊直孝が豪徳寺に寄った際、大雨が降り木の下で雨宿りをしようと考えていました。
その際、豪徳寺にいた猫が手招きのような仕草をしたため、井伊直孝は木の下から豪徳寺に移動しました。
移動したとたん、井伊直孝が雨宿りをしていた木に雷が落ち、井伊直孝は間一髪のところで助かりました。
このことに大変感謝をした井伊直孝は、豪徳寺に多くの寄進をしてその後の繁栄につながったというエピソードがあります。
ここから招き猫は幸運や商売繁盛の象徴とされたという信仰が生まれたのではないかとされています。
この中の手招きのようなしぐさは、猫が顔を洗っていたのではないかといわれています。
猫が顔を洗うしぐさをすると雨が降るといわれていますが、そのような顔をゴシゴシするしぐさが人を招いているように見えたのかもしれません。
招き猫は海外でも有名?
この招き猫は中国やアメリカでも見かけることがあります。
台湾で一時期、日本ブームになったと同時に招き猫も人気が出ました。
そこから中国にも招き猫文化が伝わり、渡米した中国人がアメリカでも招き猫を飾り普及したといわれています。
もしかすれば、海外でも招き猫を見かけることがあるかもしれません。