猫のひげにはどんな役割がある?
口元からピンと伸びている「猫のひげ」。
この猫の「ひげ」は顔のチャームポイントとなっていますが、実は様々な機能があります。
ひげには、神経が集中しています。
とても敏感な器官で気温の変化や、空気の流れなどを感じ取ることができるのです。
今回は「猫のひげ」に関する様々な雑学を紹介します!
そもそも猫のひげの役割は?
1,気温や湿気の変化を感じ取る。
猫は気温や湿気の変化にとても敏感。
猫が顔をよく洗う(グルーミングする)と雨が降るなんてこともいわれています。
実際に、猫はとても気温の変化に敏感。
ひげは温度や湿気の変化を感じ取って、居心地のいい場所を見つけるのに役立っています。
2,モノとの距離も測れる便利な器官。
また、猫のひげはモノとの距離も測ることができます。
猫が狭いところに入る時はまず、顔をちょこっと入れてみます。
この際、ひげで大きさを測り自分が入ることができるか計っているのです。
また、獲物を捕獲する時もこのひげで距離を測っているといわれています。
3,ひげは猫の感情も表す。
ひげには猫の感情も表します。
機嫌がいい時や、獲物を見つけた時はひげがピンと立ちます。
また、怯えたり、嫌なことがあった場合はひげは後方に向いています。
人間が顔の表情で気持ちがわかるように、猫のひげを観察すれば気持ちが理解できるかもしれません。
足にも生えている?「猫のひげ」。
猫のひげは口元に生えているものだけではありません。
目の上から長く伸びている毛も「ひげ」なんです。
一見、眉毛のように見えますがこれも「ひげ」の一部。
また、ひげは足にも生えています。
猫の前足の肉球の近くをよく見てみると、長い毛が伸びているのがわかります。
実はこの毛は肉食動物の多くが持っているもの。
捕獲した獲物の細かな動きを察知したり、温度を感じ取ることに役立っています。
猫のひげは被毛と生え方が異なる。
猫のひげはとっても重要な器官。
そのため、被毛よりも2倍太く、抜けにくいように毛根も深い位置から生えています。
また、猫のひげはとても敏感な器官で神経が集中しています。
その感度は、なんと人間の2000倍もあるといわれています。
猫のひげが抜けてしまった!こんな時は?
猫のひげは他の毛と同じく、自然に生え変わるものです。
そのため、猫の顔を見て数本抜けた程度では問題ありません。
時間が経てば、新しい毛が生えてきます。
しかし、猫のひげが慢性的に抜けているという状態であれば注意が必要。
このような時は病気の可能性もあります。
ダニに感染されている、猫にストレスがかかっている、皮膚の病気にかかっているという可能性もあります。
また、猫のひげは絶対に切ってはいけません。
猫のひげは感覚器官であり、運動することに必要。
ひげを切ってしまうと平衡感覚がなくなり、高いところに登ったり狭いところに入るという普段の行動に支障が出てしまいます。
ひげを切った猫は運動量が減るといった研究データもあるようです。
そのため、毛並みをお手入れする時も誤って切ってしまわないようにしましょう。
猫のひげは幸運を招く?
猫には幸運の象徴とされるエピソードが多くあります。
多くはヨーロッパが起源ですが、日本でも「招き猫」が代表的ですね。
そのような幸運のエピソードから、猫飼いさんの中では「抜けたひげ」を大事に保管する人もいるようです♪