■猫は「聴覚」の動物とも呼ばれています。
猫に呼びかけると耳だけがふいっと反応することがあります。
猫は音に非常に敏感で、聴覚も非常に優れています。
猫の耳はいったいどのくらい優れているのでしょうか。
今回は、猫の聴覚に関する知識について紹介します。
■猫は実は視力が悪く、その分聴力がいい。
猫は人間と比べると、かなり視力は劣っています。
猫の視力を人間に当てはめてみると、0.3程度の視力であるといわれています。
また、猫は非常に近視です。これは、猫が獲物を捕らえる最適な範囲がよく見えるように進化していったためです。
視力が劣っている分、猫は聴力は優れています。
犬は人間の5倍程度の聴力があり、猫は人間の10倍ほどの聴力を持っています。
犬や猫は低音の音域は人間とほぼ変わりませんが、高音を聞き取る能力が非常に優れています。
これは、獲物の鳴き声を聞き取るために発達した能力であると言われています。
■猫は低い音が嫌い?
猫に限らず、動物の多くは低い音が嫌いなことが多くあります。
敵を威嚇するときの声は低い声を発するので、危険を感じることが多いためです。
そのため、もちろん個体差はありますが、低い声の男の人よりも、声の高い女性になつきやすいという傾向もあります。
また、犬や猫は雷の音を嫌います。雷の音も低く、響くような音なので非常に苦手な音なのです。
■猫は寝ているときも耳は働かせている。
猫が寝ているときも、聴覚は常に働いています。
これは、野生の本能が残っているためであり、寝ているときに敵に襲われてもすぐ逃げられるようにするためです。
なので、寝ている時に猫によびかけると耳だけがピクピク動くことがあります。
寝ている時でも飼い主の呼びかけは聞こえているのです。
ちなみに猫に呼びかけるとしっぽだけを軽く振って反応することがあります。
これは、「よんでいるのは聞こえているけど、起き上がるのが面倒臭い。」という猫のワガママなサインです。
動画:youtube
寝ている時も物音に反応すれば、耳やしっぽがピクッと反応します。