猫の首輪に鈴は必要?
飼い猫さんには目印として首輪はつけてあげたいもの。
世間的には、猫の首輪には鈴をつけるというイメージが多くあるように思われます。
しかし、首輪に慣れていない段階では、猫も嫌がることが多いですし、
また、チリンチリンと鈴がなることは猫にとってストレスにならないのか、飼い主にとっては疑問が生まれると思います。
今回は猫の首輪の鈴の必要性や、つける場合のメリット・デメリットについて紹介します。
そもそも何で猫の首輪には鈴をつけるの?
猫の首輪に鈴をつけることは大きく2つの理由があります。
一つは、江戸時代に生まれた考えで農作物を守るため。
農作物がネズミに食べられることを避けるため、猫に鈴をつけ、ネズミに存在を知らせることが起源といわれています。
また、人間がネズミから病気をうつされないようにすることがもう一つの理由です。
昔は、ネズミにかじられることで病気に感染するといった事例が多くありました。
そのため、人間にネズミが近づかないように、飼い猫に鈴をつけ、家の中に寄せ付けない効果を狙ったといわれています。
いずれにしても、猫の鈴はネズミを避けることが理由でつけられたものなのです。
首輪に鈴をつけるメリットとは?
首輪に鈴をつけることにはどんなメリットがあるのでしょうか。
1つには、獲物を捕獲することを避けるというメリットがあります。
室内以外でも猫を遊ばせている場合は、ネズミや鳥など小さな動物を捕まえてしまうということもあります。
猫にとっては楽しく遊んでいるつもりですが、飼い主とっては獲物を連れて帰られると困るもの..。
そのため、鈴をつけることで、他の動物に猫の居場所を知らせ、捕獲する回数を減らすといった効果もあります。
もう一つは、猫の居場所が分かるようになるということ。
猫は気ままに移動するので、飼い主が気づかない内に足元にいて、踏みそうになるといったこともあります。
そんな時でも、首輪を付けていれば猫が近づいたことが分かるようになります。
また、猫は狭い場所や高いところが大好き。少し目を離したすきに飼い主の目の届かないところに隠れてしまうこともあります。
家具の隙間など、家の中でも猫の居場所がわからなくなることはよくあります。
そんな時のために、鈴をつけておけば、音色で居場所がわかります。
首輪に鈴をつけるデメリットは?
猫の首輪に鈴をつける一番のデメリットは、音がうるさくストレスになること。
やはり、猫にとって動くたびに音を発する鈴は良いものではありません。
鈴の音に慣れる猫も多いですが、成猫になってから鈴ありの首輪をつける場合は、慣れずにストレスがたまり首輪を外そうとする猫もいます。
猫は非常に聴覚が優れた動物であり、音に敏感な生き物です。
猫の聴覚はこんなにスゴイと感じる豆知識。好きな音・嫌いな音がある??
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犬の嗅覚が鋭いことは有名ですが、猫は非常に聴覚が優れている動物なのです。
そのため、耳の近くでチリンチリンとなる鈴はストレスに感じてしまうことがあります。
現在の生活環境では猫の首輪に鈴をつけるメリットはあまりないでしょう。
特に理由がなければ鈴なしの首輪を選んであげて、猫のストレスを減らしてあげましょう。
また、猫に首輪をつける際ですが、種類やサイズ、安全性など様々な観点から選んであげることが重要です。