知っておくべき猫のストレスと原因。
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家で飼っている猫ちゃんの元気がない、食欲がないといった行動が現れたらストレスが溜まっているサインかもしれません。
室内飼いの猫ちゃんは飼い主さんの目の見ないところで、ストレスが溜まっている可能性があります。
猫ちゃんのストレスになりやすい飼育環境や原因、その対処法について紹介します。
猫のストレスのサインにはどんなものがある??
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猫のストレスは行動や普段の仕草に現れます。
猫はストレスが溜まったサインとして、一見遊んでいるのと区別がつきにくい特有の行動をすることがあります。
下記にあげる行動が頻繁に見られた際、ストレスが溜まっている可能性を疑ってあげましょう。
①自分の尻尾を追いかける行為。
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猫が尻尾を追いかけて遊んでいる姿は稀に見られるかもしれません。
自分の尻尾を追いかけて遊んでいる姿はとても可愛いもの♪
しかし、これは知能が発達していない段階の子猫に見られる行為であり、成猫になっても繰り返しこの行動をしているとストレスのサインの可能性があります。
大人になった猫の場合、ストレスにより自傷行為を行なっている可能性があります。
ストレスを適切に発散することができず自分の体を傷つけている行動の可能性があります。
②過度のグルーミング
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過度のグルーミングを行なっている場合もストレスが溜まっている可能性があります。
本来、体を綺麗に保つために行うグルーミングですが、不安を落ち着かせるときに猫が取る行動でもあります。
猫同士でケンカをしてしまった後や、飼い主さんに怒られた後などに人目につかない所でこっそりグルーミングをしているといった様子も猫がよく取る行動です。
このような気持ちを落ち着かせるためのグルーミングは「転移行動」と言われます。
“転位行動(てんいこうどう)とは、動物が攻撃か逃避の選択といった葛藤状況に置かれた時に解発される、全く別の第三の行動のことである。
例えばトゲウオは縄張り争いで相手を威嚇しているときに、突然水底の穴を掘り始めることがある。このような本来の目的とは関係なく解発される行動のことを言う。原因は分かっていない。
ネコが不安を悟られないためとか、失敗した時の照れ隠しに頭をかくとか、本心を知られないようにグルーミングでカムフラージュをするのも転位行動である。”
wikipedia
③必要以上の爪とぎを行なっている場合。
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過度な爪とぎを行なっている場合も、ストレスのサインの可能性があります。
爪とぎを設置しているにも関わらず、家具や壁紙など家の中のいろんな場所で爪とぎを行なっている場合はストレス発散のために行なっている可能性があります。
爪とぎの設置場所が猫の気に入らない場所である可能性もありますが、下記の対処法でも解決しない場合はストレスの原因を知って対処してあげましょう。
④適切にトイレをしていない場合。
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猫はとっても綺麗好きな生き物。
トイレも猫砂を設置すれば、しつけをしなくても自分でトイレの場所を覚えてくれます。
しかし、ストレスが溜まった猫ちゃんの場合は、適切な場所でトイレをしない事があります。
トイレは猫にとって落ち着ける場所。
玄関の近くの人の出入りが激しい場所では猫も落ち着くことができません。
また、トイレよりお気に入りの素材を見つけてしますこともあります。
じゅうたんやカーペットなどは、猫によっては猫砂よりも快適に感じる場合があります。
トイレを適切な場所でできないことは猫にとってもストレスになるため、猫砂を変えたり静かな場所に移すといった対策をしてあげましょう。
⑤攻撃的な行動を取る。
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ストレスが大きくなっているときは攻撃的な行動をとってしまう可能性もあります。
多頭飼いの場合は、仲間の猫ちゃんに攻撃的な行動をとってしまい、ぐっすり寝ているところを急にのしかかったり、普段はじゃれあっているはずが爪を立てて怪我をさせてしまったりします。
また、飼い主さんにも威嚇してしまうこともあります。
普段は「ニャー♪」と鳴いてエサをねだったり、じゃれてくる猫ちゃんが、ずっと部屋の隅にいたり「シャー」と威嚇の声をあげたりしまう。
この場合はストレスがとても強くなっているサイン。
解消のためにも、原因を特定し解決に向けて対処してあげましょう。